シリーズ2・「人間のサビは、美しくない。」酸化のイメージが変わる!

②身体で毎日「酸化」は起こっている

「酸化」というと、健康や美容には大敵、と考えがちですよね。
酸化という言葉を見て、「体の中にサビが出てくる」とイメージする方もいらっしゃるかもしれません。
ところが酸化は、意識せずとも毎日体の中で当たり前に起こっているのです。
人間は呼吸しないと生きていけませんよね。呼吸により酸素が体内に入り込むことで酸化が起こります。
体に有害というイメージをもたらす酸化ですが、その要因にもなっている酸素は、生きていくために必要な物質です。

生物は体内に酸素が取り込まれると、その取り込んだ酸素を使って栄養素を分解します。
そして分解された栄養素は、生きるために必要なエネルギーに変えられます。
つまり、酸素が生きるためのエネルギーを作り出すというわけです。
これが体で起こる「酸化」の仕組みです。酸化とは、取り込んだ栄養素をエネルギーに変えるための化学反応であり、体内で起こる「酸化反応」と呼ぶべきものなのです。
生き続けていくこととは、酸化反応がずっと起き続けることと言えるでしょう。自分の体内で正常に酸化が行われなければ、生物は生きられなくなってしまうのです。

酸素がなければ人間は生きられません。十分な酸素があってこそ、生きていけます。
「健康や美容に大敵!」と考えがちな「酸化」は、本当は人間が生きていくために欠かせない化学反応だということを知っておきましょう。

図・活性酸素は体内で発生する▲呼吸で酸素が体内に送り込まれると、エネルギー生成のため「酸化反応」が起こる。