シリーズ2・「人間のサビは、美しくない。」酸化のイメージが変わる!

④体に有害な酸化とは?

活性酸素は健康な体を維持するのに必要な物質ですが、
過剰に発生してしまうと、有害な存在に変わってしまいます。
つまり、この過剰な活性酸素が、健康や美容面で大きな問題となる「酸化」の原因なのです。

すなわち、本来は体を外敵から守るはずの活性酸素ですが、
実は増えすぎると老化のスピードを早くしたり、
生活習慣病や癌のリスクを上げる有害なものになってしまいます。
過剰に発生した活性酸素が健康や若さを脅かすようになるというわけです。
問題になるのは、活性酸素そのものではなく、活性酸素の「量」なのです。

過度のストレスや喫煙、睡眠不足などの健康を害する要因が重なると、
活性酸素は体内でどんどん増えてしまいます。
これは酸化反応が起こり過ぎてしまうからです。
その結果、健康や美容の大敵である体の「酸化(サビ)」が起こってしまうのです。

図・あふれた活性酸素は、細胞の破壊を招く

◀体に有害な菌やウイルスを退治する活性酸素も増えすぎてしまうと、体に悪影響を及ぼす。この有害な活性酸素は体内の細胞にダメージを与えてしまい、細胞を殺してしまう。その結果、健康や肌にダメージが起こる。


混同されやすい「酸化」と「糖化」の違い

▲「酸化」と混同されやすい現象に「糖化」があり、こちらも老化を進めたり生活習慣病を発症させやすい傾向がある。また美容の面では、肌の黄ばみやくすみ、弾力性の低下やごわつきを引き起こす。糖化のメカニズムは炭水化物(糖)がたんぱく質と結びつくことであり、最大の原因は早食いと言われている。糖化の予防策としてはゆったりとした食事や適度な運動がある。酸化とは根本的なメカニズムが違うので、対処法も異なることを覚えておこう。