シリーズ2・「人間のサビは、美しくない。」酸化のイメージが変わる!

⑤【日常・予防する】活性酸素から体を守る"抗酸化物質

過剰な活性酸素による酸化は防がなければいけないものです。

これは、体を疲れやすくし、美容や健康に影響する、いわゆる「問題視される酸化」です。
活性酸素が加齢や生活習慣の乱れにより「あふれる」ことで美容や健康の問題を引き起こすのです。
あふれた活性酸素は体の細胞を傷つけ、老化を早め、肌を衰えさせ、健康を害するのです。

この「問題視される酸化」を防ぐのが「抗酸化物質」です。
抗酸化物質は健康を保ち、老化の速度を遅らせ、
健やかで若々しい美肌に変える力を持っています。
抗酸化物質があふれた活性酸素を無害化し、
生体の維持に必要な量となるように整えるのです。

また、抗酸化物質を摂っていても、ミトコンドリア内にある活性酸素の正常な働きを阻害する心配はありません。
すなわち、活性酸素が過剰に発生しあふれ出た場合だけ無害化してくれるのです。

図・あふれた活性酸素は、細胞の破壊を招く

◀体の中で活性酸素が増えすぎてしまうと、細胞にダメージが与えられ、さまざまな健康問題が発生する。軽いものでは、疲労がなかなか抜けないといった症状を引き起こし、ダメージが積み重なると生活習慣病や癌など、致命的な病気の発症リスクが高まる。また美容の面では、肌も含め老化のスピードを早めてしまう。


1994年、 遺伝子を組み換えによりSOD(生体内で作られる抗酸化酵素)発現量を増加させたショウジョウバエを用い、 抗酸化酵素と寿命の関係が調べられた。SODを多く発現している種の方が平均寿命が長いことから、老化と体内酸化には密接な関係があることが示唆された。