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④ビタミンAを補充することが光老化を抑制するカギ
皮膚組織には紫外線をある程度防御する機能があり、日本人の肌ではメラニン色素とビタミンAがその主役を担っています。
ビタミンAは、皮膚の中では「パルミチン酸レチノール」と呼ばれる化合物となって広く分布しており、紫外線を吸収してくれます。また、表皮内にあるメラノサイトやケラチノサイトのDNAダメージを修復し、メラニン色素の過剰産生を抑え、ターンオーバーを正常化することにより、シミを改善します。そして、線維芽細胞のDNAに作用し、エラスチンやコラーゲンの生成を促進させて弾力性と保湿力のある肌を作り、シワ・タルミを改善します。さらに、毛細血管の血液循環をよくする作用も確認されています。
これらのことから、ビタミンAは光老化を抑制するアンチエイジングには欠かせない成分だと分かります。
ビタミンAの補充方法は、食事やサプリメントによって取り入れても、基礎化粧品で直接肌から取り入れても構いません。
この時、ビタミンCやポリフェノール類などの抗酸化作用の強い成分を同時に取り入れると、さらに効果が上がります。
ビタミンAの安全性は数々の学術論文により認められています。ただし、化学的に不安定な化合物(化学変化が起こりやすい)という側面もあり、常温ではすぐに劣化してしまいます。
劣化したビタミンAは皮膚を傷めてしまう可能性があるので、保管には十分気をつけ、変色したものの使用は避けてください。
▲皮膚内でのビタミンAの機能。これらの働きにより、光老化に対抗する。
◀ビタミンAは紫外線に当たると壊れる消耗品なので、光老化を抑制するためには常に補充する必要があります。化粧品による皮膚からの直接補充は即効性がありますが、サプリメントなどで内側から補充することも効果的です。










