- ホーム
- >シリーズ特集最新号
⑨【日常・予防する】3種類ある日本人の肌タイプ
下のフローチャートを見てください。
よく参考にされる文献に皮膚のタイプを分類したものがあります。
肌タイプにあわせて6パターンに分けました。
1981年にウィスコンシン大学のクリップス博士が発表したもので、太陽光に当たった際の皮膚の反応と、その後のメラニン色素の産生量から皮膚のタイプを6種に分けたものです。この文献から、日本人(黄色人種)の肌タイプは3種類に分けられます。
【肌タイプ1(ほとんど日焼けしない)】は、紫外線に対する感受性が弱いので、メラニン色素が産生されにくく、シミ以外の重篤な病気を防ぐ意味でも、徹底した紫外線対策が必要です。
【肌タイプ3(日に焼けやすい)】は、すぐにメラニン色素を産生してしまうので、日焼けが気になるのであれば、美白剤によってメラニン色素の産生を抑制しましょう。
【肌タイプ2(少しだけ日焼けする)】は、その中間に位置するので「自分が1と3のどちらに近いか」に合わせてケアしてみてください。
ただし、肌タイプに合わせた美白ケアは、あくまでも目安です。
日傘などを含めた日焼け止めは全ての肌タイプで最も重要なケア方法です。

日焼け止めには紫外線吸収剤や紫外線反射剤が含まれています。紫外線吸収剤は化学合成された化合物が、紫外線を吸収することで皮膚を保護します。紫外線反射剤は、酸化亜鉛や酸化チタンを配合し、紫外線を反射させることで皮膚を保護します。SPF値は効果時間を表し、値の大きいものほど紫外線保護成分が高濃度で配合され、効果時間が長くなります。しかし、瞬間的に保護できる紫外線量自体は、SPF30以上の日焼け止めではほぼ変わらないという臨床結果があります。また、紫外線吸収剤は長時間紫外線を吸収すると、成分自体が過酸化物となり皮膚に刺激を与え、シミを作り出す可能性があります。
長時間外出する際は、こまめに塗り直し、紫外線を防御するとともに皮膚への負担を軽減させましょう。










