ハイドロキノンの効果
そもそもシミは、メラニン色素が皮膚に蓄積されてできるもの。新陳代謝が正常でなかったり、大量の紫外線を浴びてメラニン色素を造る細胞「メラノサイト」が過剰に活発化したりすると、皮膚表面にどんどん蓄積され色素沈着、いわゆるシミになります。このシミを放っておくと、お肌の乾燥・シワ・たるみなどの原因にも。
ハイドロキノンは、このメラニン色素を生成する酵素(チロシナーゼ)の働きを抑制、さらにメラノサイトの数を減らす、という二つの作用を持ちます。よって、これからのシミを予防することはもちろん、今あるシミにも高い美白力を発揮することができるのです。
ハイドロキノンの2つの美白作用
@メラニン色素を作りだす酵素、チロシナーゼの働きを抑える
これ以上のシミをつくらせない!
Aメラノサイトの数を減らす
今あるメラニン色素を減らして、シミを根本から薄くする!
今あるシミに効果を発揮する成分の中でも、ダントツの美白力をもつハイドロキノン。ビタミンCにくらべ、約100倍の美白力!
〈ハイドロキノンで効果が期待できるシミの種類〉
○老人性色素斑
紫外線の影響や加齢による一般的なシミのことです。比較的、肌の浅い層にできるもので、ある程度の年齢から出てきたシミはほとんど老人性色素斑と言ってもいいでしょう。茶色で盛り上がってはおらず、年とともに濃くなっていくものが多いようです。ハイドロキノンの効果が出やすいシミです。
○肝斑
目の下、頬のあたりに左右対称に横に広がる茶系のシミ。妊娠・出産などホルモンバランスの変化によって出来やすいと言われています。
○炎症後色素沈着
ニキビ・火傷・虫さされ・傷など、皮膚が炎症を起こした後に残った色素沈着のことです。
○そばかす
思春期に出やすい、鼻からほほにかけて薄い茶色の斑点が散在するシミ。思春期を過ぎれば自然に治る方が多いのですが、大人になっても消えず、気になる方はハイドロキノンを試してみて。
またハイドロキノンは、新陳代謝が活発な部分により高い効果をもたらすと言われています。なので、新陳代謝を活発にし、お肌のターンオーバーを促進させるトレチノインをいっしょに併用するといった治療もあります。トレチノインを併用すると、ハイドロキノンが肌の奥深くまで浸透し、さらに高い効果が期待できます。